私が資産運用を始めたのは30歳になったかならないかくらいのとき。
証券会社のネット口座で自分で選んだ投資信託を買ったのがきっかけでした。
あれから少しずつ少しずつ投資の勉強をして、夫婦で資産形成に取り組むまでになりました。
今日はその道のりを書きたいと思います。
30歳・女性・資産形成はじめました
はじまりはネットを鵜呑みにしたこと
・好きなブログを読んでいたら
20代からずっとブログを書いていたこともあり、他のブロガーさんのブログを読むのも日課となっていました。
お気に入りはニューヨーク在住のブロガーさん。ファッショナブルかつおしゃれな海外生活を垣間見れるのが楽しくて更新を心待ちにしていました。
そのブログを読み漁っていると「アメリカでは皆、普通に投資をしている」と書かれていました。中でも投資信託をおすすめされていたと記憶しています(その記事は今見当たらないような気がしますが)。
金融関係のブログではまったくなくて、ファッションや恋愛論やライフスタイルについて書かれていたブログだったので、「投資信託」という言葉は私からすると一瞬、唐突に思えました。
ですがひっくり返すと、アメリカではファッションや恋愛論、ライフスタイルを語るのと同じくらい「資産形成」あるいは「投資」はありふれたものなのかも。そんな風に思えたのでした。
・一度気になり始めると目につくようになる
当時、投資信託なんてちんぷんかんぷん。でもどこか、頭の隅で引っかかる。
そんな日々を過ごしていると、人間の脳って不思議なもので、無意識のうちに「投資信託」という言葉を探すようになっていました。
そうすると、さらに不思議なことに、本屋さんにもたくさん「投資」「運用」「投資信託」といった言葉が散らばっていて。
結構どーんと資産形成にまつわる本が積み上がっていたりして、もしかして今これがトレンド!?と思えるほど。
一旦気になりだすとどんどん目に入ってくるものですね。そこからネットでも調べるようになりました。
・積み立てなら損しないって本当?
当時よく見かけたこちらの本。
本屋さんでパラパラと読んでいると、どうやら投資信託はインデックス商品(指数に連動して値動きするもの)を「長期」で「積み立て」て買うといいらしい。
少しずつ情報が増え、「投資信託っていいらしい。」から「投資信託を積み立て購入するのがいいらしい。」という風に私の頭の中で変換されていきました。
もちろん当時は「ドルコスト平均法」なんて言葉は知りませんでしたが、今となっては「積み立て」「長期」「分散」投資が可能な投資信託の積み立て投資(ドルコスト平均法を用いた投資)は、初心者の一歩としてはなかなかいい選択だったのかな、と思います。
・中国の次はインドでしょ
後に書きますが、投資信託を積み立てて購入しようと考えたとき、すでに私は証券会社の口座を持っていました。
野村證券の口座です。
ネットで取引できるように書類を取り寄せ、まずは5000円くらいから積み立ててみる?とワクワクしていました。
なんてったって、憧れのブロガーさんが良いと言っていた投資信託を自分も持てるのだから。
今思えば非常に安易な動機でもありますし、ヒヤッとしますね。
そして何を思ったのか、投資信託の商品を探すべく「インデックス」で検索したとき、その下に表示されていた「インド株」の投資信託に惹かれます。
インデとインドは字面が似ていますもんね。
「今経済成長が著しいのは中国だけど、次はインドじゃない?」そう考えた私は、インド株の投資信託を積み立て始めました。
結果からいいますと、このインド株チョイスはあまりよかったとは思えません。
というのも、初心者ならやっぱり、日経平均やTOPIXに連動したインデックス商品を選ぶべきだったと思います。低コストで情報が得やすいからです。
「信託報酬」や「売買手数料」などのコストは低い方がいいなんて知らなかったし、償還日(運用が終了する日)がなんたるやも知らずに選んだ商品。
この失敗は知識不足からくるものだと、今なら理解できます。(もちろん上級者の方にとっては魅力ある商品だったかもしれませんが)
・非課税で積み立て投資信託ができる!
「なんかあんまりいい選択ではなかったかもしれないけど、勉強にもなるし!」と積み立て購入していたインド株ですが、積み立てはじめて一年ほどたった頃「つみたてNISA」という制度があると知りました。なにやらこちらも、投資信託を積み立てて購入するシステムらしい。
つみたてNISAのメリットを調べると、
- 分配金や売却時に得た運用益が投資開始から20年非課税
- 販売手数料なし
- 対象商品は低コストで長期運用に向く商品かどうか金融庁がきっちり審査している
- いつでも引き出せる
「あれ、同じ積み立て投資信託をするなら、こっちの方がよくない?」それが素直な感想。
投資商品は基本的に、利益が出た分の2割ほどは税金で支払うことになります。
投資商品で非課税になるってかなり魅力的。
さらに手数料0で、金融庁の審査を通った初心者向きの商品がたくさんある。
なにもわざわざ、リスク高めのインド株じゃなくても…。
そう感じた私は、インド株投資は一旦やめて、つみたてNISAをスタートしました。
それが2019年の2月です。
まとめると、私の頭の中の流れとしてはこんな感じです。
- なにやら、投資信託っていいらしい
- 投資信託は積み立てて購入すると失敗しにくいらしい
- コストは低い方がいいらしい
- 20年間、非課税で投資信託を積み立てられる制度があるらしい
- (1〜4をすべて網羅してる)「つみたてNISA」って魅力的かも…!
→今に至る。
そこから、積み立て投資信託や上場投資信託(ETF)をメインで運用する今の投資スタイルになっていきました。
証券口座をもともと持っていた理由
・半分、意識のないままに口座開設していた話
さて、「投資信託を買ってみたい」と思った時にはすでに証券会社の口座を開設していた、とお伝えしました。これには理由があります。
時はもう少し遡り今から数年前。祖父が保有している株を親族に生前贈与したい、と言ってくれたことです。
「みんなに均等に分けたい」ということだったので多額の贈与を受けたわけではないですが、生まれて初めて「株式」というものを手にすることになりました。
親族間で株の譲渡をするときには、祖父と同じ証券会社で口座をもつ必要がありました。
私が証券会社に口座を持っていた理由はそれです。
とはいえ、言われるがままに書類に記入して開設したので、「自分が株を保有している」という感覚はほとんどありませんでした。
・資産の価値は自分次第?
「株を持っていると配当金がもらえるよ」と言われていたので、譲渡してもらった株は放置していました。
そうすると年に2回、確かに配当金のお知らせが届きました。なんだかおこずかいをもらうみたいで嬉しいな。株を持っている実感は、その程度でした。
ところがそれから数年後、譲渡してもらった株式の値段が2倍にはね上がったのです。
これは誰も予想していませんでした。みるみる価値が増えていくのです。
そのとき初めて「資産は値動きする」ということを実感しました。
・お金を上手に扱えるようになりたい
「もしかしたら、資産の価値は自分次第で変わるのかもしれない」そう思うようになると同時に「お金や資産を上手に扱えるようになりたい」と思うようになりました。
祖父がわざわざ「株式」という形で贈与してくれたのは「お金の扱い方を学びなさい」というメッセージなのかもしれない、と感じるようになりました。
お金で渡されるよりもはるかに、いろいろなことを感じるきっかけになったのですから。
結局、もらった株式は値上がりしたタイミングで売却しました。
売却益にかかる税金が2割というのは思ったよりも大きいな、と実感した瞬間でもありました。それもすべて貴重な経験。
それらを元手に今少しずつ自分なりに運用しています。
私が安定・安全を第一に運用したいと思っている理由は、いつも祖父や祖母の顔が浮かぶからです。
どうやったら、引き継いだものの価値を最大化できるのか。ずっと考え続けたいと思っています。
これが、「30代・女性・資産運用をはじめたきっかけ」となりました。
※金融商品についての記載がありますが、売買の推奨を目的としておりません。
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